Real Estate Agent Blog 不動産エージェントブログ
不動産の「仲介手数料無料」はお得なのか?メリットデメリットについて解説
2024年08月23日
不動産を購入または賃貸する際、多くの方が気になるポイントの一つが「仲介手数料」です。
不動産業者を通じて物件を探す場合、通常はこの仲介手数料を支払う必要がありますが、最近では「仲介手数料無料」を謳う業者も増えてきました。
では、この「仲介手数料無料」は本当にお得なのでしょうか?今回は、そのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
不動産における仲介手数料とは?
まず、「仲介手数料」とは何かを理解しておくことが重要です。
仲介手数料とは、不動産業者が物件の仲介を行う際に受け取る報酬のことを指します。
これは通常、購入者または賃借人が支払うもので、法律上は上限が設定されています。
不動産を購入する際の仲介手数料は、物件価格の3%+6万円(税別)が上限とされています。
たとえば、3000万円の物件を購入する場合、仲介手数料は約96万円(税別)となります。
賃貸物件の仲介手数料は、通常家賃の1ヶ月分が上限となっています。
月額10万円の賃貸物件の場合は、仲介手数料は10万円(税別)となるのです。
不動産の仲介手数料無料のメリット
「仲介手数料無料」の最大のメリットは、主に以下が挙げられます。
- 初期費用の節約になる
- 価格交渉がしやすい
上記のように、当然ながら費用を抑えられる点が大きなメリットです。
特に高額な物件を購入する場合や、初期費用を抑えたい賃貸物件では、このメリットは非常に大きいといえます。
それぞれのメリットについて解説します。
初期費用の節約になる
賃貸の場合、引っ越しの際には敷金や礼金、保証金、前家賃など多くの初期費用が発生します。
そのため、仲介手数料が無料になることで、かなりの金額を節約できます。
購入の場合も、仲介手数料が発生しないことで、物件購入にかかる総費用を抑えることができます。
価格交渉がしやすい
仲介手数料が無料の業者は、物件の価格交渉に積極的な場合があります。
特に売主側から手数料を得る業者の場合、買主側としては価格交渉に集中できるため、有利な条件で物件を購入できる可能性が高まります。
不動産の仲介手数料無料のデメリット
一方で、「仲介手数料無料」にはデメリットも存在します。
主なデメリットとしては以下の通りです。
- サービスの質が低下する可能性
- 別の形で費用が発生する可能性
- 選べる物件が限定される
この点を理解しておかないと、後々トラブルに巻き込まれる可能性もあります。
それぞれのデメリットについて解説します。
サービスの質が低下する可能性
仲介手数料は、不動産業者にとって重要な収入源です。
これが無料になるということは、業者がどこかでコストを削減する必要が出てくる可能性があります。
結果として、物件紹介の数が少なくなったり、交渉力が弱かったり、サポートが不十分であったりするリスクが考えられます。
別の形で費用が発生する可能性
「仲介手数料無料」を謳う業者の中には、別の形で費用を請求するケースもあります。
たとえば、広告料や事務手数料、契約更新料などの名目で追加の費用が発生する場合があるため、契約前にしっかりと確認しておく必要があります。
選べる物件が限定される
仲介手数料が無料の業者は、特定の物件しか取り扱わない場合があります。
これは、業者が売主側から手数料を得るビジネスモデルを採用しているため、取り扱う物件が限られることが原因です。
結果として、自分の希望する物件が見つからない可能性があります。
不動産における仲介手数料無料はお得なのか?
「仲介手数料無料」は一見すると非常に魅力的なオファーに思えますが、そのメリットとデメリットを慎重に考慮する必要があります。
確かに初期費用を大幅に抑えることができる一方で、サービスの質や物件の選択肢が制限されるリスクも存在します。
業者のサポートが少なくても、自分で物件を探し、交渉する力がある方や、初期費用を極力抑えたい方にはおすすめです。
しかし、物件の選択肢を広げたい場合、仲介手数料無料の業者だけに頼るのはリスクがあります。
初めての不動産購入や賃貸で、プロフェッショナルのサポートを期待する場合、手数料を支払う価値があるかもしれません。
最終的には、自分の状況やニーズに応じて、「仲介手数料無料」が本当にお得かどうかを判断することが重要です。
beberiseでは不動産の購入・売却・賃貸をサポートします。
不動産探しでお困りの方は、こちらをご確認ください。