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店舗物件は主に4種類ある!それぞれの特徴とメリットデメリットを紹介
2024年07月25日
お店を始める時、立地の選択は成功の鍵を握るか否か、最重要事項といえます。
事業に合った適切な物件を選ぶことで、ビジネスの可能性を最大限に引き出せるでしょう。
店舗用の物件にはさまざまな形態があり、それぞれに独自のメリットやデメリットがあります。
そこで今回は、代表的な4種類の店舗物件について、その特徴やメリット・デメリットについて紹介します。
4種類の店舗物件それぞれの特徴

店舗物件を大きく分ける場合、主に4つの種類に分けられます。
- ビルイン型(駅前型)店舗
- 路面店舗
- 商業施設型店舗
- ロードサイド型(郊外型)店舗
開業前にある程度、店舗物件の種類と特徴を把握していれば、どの店舗物件で開業すべきか見えてくるはず。
それぞれの物件について解説します。
ビルイン型(駅前型)店舗
ビルイン型店舗は、都市部での出店に適した選択肢といえます。
ビルの一室を店舗として利用することで、限られたスペースを効率的に活用できます。
たとえば、駅前型のテナントビルや雑居ビルの一室として運営されているケースが多く、周辺にはさまざまな企業や店舗が集まっています。
このような環境は、潜在的な顧客を引き付ける可能性を高めます。
立地の良さや周辺の集客力を活かせば、一度軌道に乗れば急速な成長が期待できます。
路面店舗
路面店は、通りに面した建物の1階部分に位置し、人目を引きやすい立地が特徴です。
通行人の目に直接触れやすく、集客面で大きな利点があります。
多くの場合、駅前通りや商店街、アーケードなどの人通りの多い場所に位置しています。
たとえば、個性的なファサードを持つ店舗が多く、差別化を図るための工夫が施されています。
また、営業時間や内装の自由度が比較的高いという特徴もあります。
路面店は直接的な集客力と独自性を重視する事業者にとって、非常に魅力的な選択肢です。
商業施設型店舗
商業施設型店舗は、ショッピングセンターやデパートなどの大規模複合施設内に位置しています。
その最大の利点は、集客面での負担が軽減されることです。
また、購買意欲の高い顧客が自然と集まりやすい環境にあります。
たとえば、スタッフの待機場所や搬入口などの施設を他のテナントと共用できる点も魅力です。
商業施設型店舗は、安定した集客を求める事業者にとって魅力的ですが、柔軟性を重視する場合は検討が必要です。
ロードサイド型(郊外型)店舗
ロードサイド型店舗は、車社会に適応した独特の商業形態で、車利用客を主なターゲットとするビジネスモデルに適した選択肢となっています。
これらの店舗は、交通量の多い郊外の大通り沿いに位置し、車での来店を前提としています。
その主な理由は、広い駐車場を確保できる立地にあることです。
都心から離れた場所に位置することが多いため、広いスペースを比較的安価に確保できます。
たとえば、国道や県道沿いに独立して建つ店舗で、ファミリー層やグループ客をターゲットにしやすい特徴があります。
ただし、歩行者や自転車利用者にとっては不便な場合があり、車利用客以外の集客には課題があります。
種類別でみる店舗物件のメリット

店舗物件ごとのメリットが理解できれば、業種によって選びたい店舗物件が見つけやすくなります。
店舗物件の種類別に、それぞれのメリットについて解説します。
ビルイン型(駅前型)店舗
ビルイン型(駅前型)店舗の主なメリットは以下に2つです。
- ターゲットを絞りやすい
- 初期費用を抑えやすい
ビルイン型(駅前型)店舗は、ターゲット顧客を明確に絞り込める点にあります。
ビルの立地や他の入居店舗の特性から、そのビルが想定している客層を容易に把握でき、これにより、自店のコンセプトに合致した顧客層が集まる環境を選択できます。
さらに、初期投資を抑えやすいという経済的メリットも大きな特徴です。
多くの場合、前テナントの内装や設備をそのまま利用できる居抜き物件が多いため、開業時の費用負担が軽減されます。
居抜き物件であれば、もともとカウンターや厨房設備などが既に整っているケースも多いです。
このように、ターゲティングの精度と初期コストの抑制を両立できることから、ビルイン型店舗は特に新規出店や起業時に魅力的な選択肢といえます。
路面店舗
路面店舗のメリットは主に以下の2つです。
- 集客力が高い
- 内装の自由度が比較的高い
路面店舗は、高い集客力が最大のメリットです。
通りに面した立地により、多くの通行人の目に自然と留まりやすく、潜在的な顧客を引き付ける力が強いのです。
特に流動客や偶発的な来店者を獲得しやすい環境にあります。
さらに、内装の自由度が比較的高い点も大きなメリットです。
店舗の個性を存分に表現できる余地があり、ブランドイメージの確立に有利です。
営業時間の設定や店内のレイアウト、装飾など、オーナーの創造性を反映させやすい環境が整っています。
これらの特性により、路面店舗は独自のコンセプトや強いブランド力を打ち出したい事業者にとって、理想的な選択肢といえます。
商業施設型店舗
商業施設型店舗の主なメリットは以下の2つです。
- 集客の負担が比較的小さい
- ターゲットを絞り込みやすい
商業施設型店舗の主要なメリットは、集客に関する負担が比較的軽いことです。
施設運営者が全体の広告宣伝を担当するため、個々の店舗オーナーの集客努力が軽減されます。
定期的な販促イベントによるマグネット効果も、各店舗の集客に寄与します。
さらに、多くの商業施設は交通の便が良く、郊外では広い駐車場を備えているため、顧客のアクセスが容易です。
もう一つの重要な特徴は、ターゲット顧客を絞り込みやすい点にあります。
商業施設全体やフロアごとに明確なコンセプトが設定されていることが多く、特定の年齢層や趣向を持つ顧客が自然と集まる環境が整っています。
たとえば、若年層向けのフロアや、ファミリー向けのエリアなど、顧客層が明確に分かれていることがあります。
これらの特性により、商業施設型店舗は特に新規参入や多店舗展開を考える事業者にとって、効率的かつ戦略的な選択肢となっています。
ロードサイド型(郊外型)店舗
ロードサイド型(郊外型)店舗の主なメリットは以下の2つです。
- 比較的家賃が安い
- ターゲット(ファミリー層)を狙いやすい
ロードサイド型(郊外型)店舗は、郊外に位置するため、賃料が比較的安く、広いスペースを都心部より安価に確保できます。
これにより、予算を有効活用して魅力的なファサードや広々とした座席スペースなど、顧客体験の向上に投資が可能です。
また、車での来店を前提としているため、ファミリー層を主要なターゲットとしやすく、広い駐車場や子供連れでも利用しやすい設備を整えることができます。
このような環境は、マイカーを利用する顧客に便利で、店舗面積が広いことも多く、多様なニーズに対応可能なレイアウトが実現できます。
ロードサイド型店舗はファミリー層をターゲットにしたビジネスに適しており、コストパフォーマンスの高い選択肢といえます。
種類別でみる店舗物件のデメリット

事業を成功させるためには、店舗の特徴やメリットを理解したうえで、デメリットについても理解しておく必要があります。
店舗物件それぞれが持つデメリットについて解説します。
ビルイン型(駅前型)店舗
ビルイン型のデメリットは、主に以下の2つです。
- 家賃が高額になりやすい
- 単独での集客が難しい
ビルイン型(駅前型)店舗のデメリットとしては、まず家賃が高額になりやすい点が挙げられます。
都心部の駅前や繁華街などの好立地にあるため、他のテナントよりも家賃が高く、経営が不安定になると退去を余儀なくされるリスクがあります。
また、単独での集客が難しい点も問題です。
ビル自体の知名度があっても、ビル内の複数の店舗間で独自性を生み出し、集客するには工夫が必要です。
路面店舗
路面店舗のデメリットは主に以下の2つです。
- 集客は全て自分で行わなければならない
- 家賃が高額になりやすい
路面店舗のデメリットには、集客は全て自分で行わなければならない点が挙げられます。
ビルイン型や商業施設型の店舗では、貸主側がテナント全般の広告を行うことがありますが、路面店舗ではそれがなく、自分たちでお客様の目に止まるお店作りが必要です。
さらに、家賃が高額になりやすい点もデメリットです。
ビルイン型店舗と同様に、好立地のため家賃が高くなり、経営コストが増加します。
商業施設型店舗
商業施設型店舗のデメリットは以下の2つです。
- 営業の自由度が低い
- 店舗維持費が高くなりやすい
商業施設の店舗の場合、営業の自由度が低い点がデメリットとして挙げられます。
営業日や営業時間を施設側に合わせる必要があり、外装や内装にも制限がかかるケースも珍しくありません。
また、店舗維持費が高くなりやすい点も挙げられます。
多くの商業施設では家賃に加えて手数料を支払う必要があり、この手数料は売上に応じて変動する「売上歩合方式」が採用されることが多いです。
ロードサイド型(郊外型)店舗
ロードサイド型(郊外型)店舗のデメリットは、主に以下の2つです。
- 利用者が限られる
- 店の外にも注意を払う必要がある
ロードサイド型(郊外型)店舗は、利用者が限られる点がデメリットとして挙げられます。
ターゲットが絞りやすい一方で、車を持っていない人にとってはアクセスが不便です。
車での集客がうまくいかない場合、他の客層で補うのは難しいでしょう。
また、店の外にも注意を払う必要があります。
さらに、ビルイン型や商業施設とは異なり、駐車場の管理や整備も店舗オーナーの責任となります。
店舗物件の種類は業種に合わせて適切に選ぼう

店舗物件には主に4つのタイプがあります。
最適な店舗物件を見つけるために、それぞれの利点と欠点を把握し、慎重な物件探しをしましょう。
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