近年では、フリーターという働き方を選ぶ人がいます。

「将来的に就きたい職業や、叶えたい夢がある」「自由な働き方をしたい」などといった理由で、あえてフリーターという働き方をする人も少なくありません。

とはいえ、収入源を増やしたいと考えている人は多いでしょう。

そこで今回は、フリーターをしながら副業をしたい方に向けて、副業を始めるメリットや注意点について解説します。

そもそもフリーターとは？ニートとは違う？

フリーターとは、「フリーアルバイター」の略称です。

正社員以外の雇用形態で働く15～34歳の若者と定義されています。

フリーターは夢のためや自分の望む仕事スタイルを叶えるために、今や一つの生き方にもなりました。

なお、総務省統計局では、フリーターを次のように定めています。

• 若年のパート・アルバイト及びその希望者
• 年齢が15～34歳で、男性は卒業者、女性は卒業者で未婚の者のうち次の者をいう。
  L 雇用者のうち勤め先における呼称がパート・アルバイトの者
  L 完全失業者のうち探している仕事の形態がパート・アルバイトの者
  L 非労働力人口で、家事も通学のしていないその他の者のうち、就業内定しておらず、
  　希望する仕事の形態がパート・アルバイトの者

フリーターには法的な定義はありませんが、世間的には上記のような条件に当てはまる人がフリーターと呼ばれます。

フリーターは3つのタイプに分類される

フリーターには、大きく分けて「夢追型」「モラトリアム型」「やむを得ず型」の3つのタイプがあるとされています。

「夢追型」は、俳優や漫画家など、特定の仕事をしたいという明確な目標があり、そのために制約の少ないアルバイトをして日銭を稼いでいるタイプ。

「モラトリアム型」は、たとえば学生時代にやっていたバイトを卒業後もそのまま続けているなど、特に将来への希望がないまま、なんとなくアルバイトをしているタイプです。

「やむを得ず型」は、たとえば就職活動が上手くいかない場合や勤務先の倒産、家族の介護など、外的な原因によって仕方なくフリーターになったというタイプです。

すべてのフリーターがこれらに分けられるわけではありませんが、多くが上記3つのいずれかに該当するでしょう。

フリーターが副業を始めるメリット

フリーターが副業を始めるメリットは以下の通りです。

• 時間を捻出しやすい
• 仕事の経験値が増える
• 収入源が増える

それぞれのメリットについて解説しましょう。

時間を捻出しやすい

シンプルにフリーターは、正社員より仕事の拘束時間が短いため、副業をする時間が捻出しやすいです。

確保できる時間が多いほど、副業で稼ぐチャンスが増えることになります。

フリーターの特性を活かして副業をすれば、一般的な正社員の収入以上を稼ぐことも可能です。

仕事の経験値が増える

本職と副業が別の職種であれば、仕事での経験値が増えます。

副業の場合、自分の興味のある仕事に取り組みやすいことから、さまざまなスキルが身に付くのです。

また、働きながら資格を取ることもできます。

経験値が増えるだけでなく、技術や資格が身に付く仕事をしておけば、いざという時にもすぐ仕事が見つかり、生活に困ることはありません。

収入源が増える

副業をすれば収入が増えます。

それだけでなく、本業の方でシフトを減らされたり、失業をしたりという場合でも収入源を確保できるため、さまざまなリスクを回避できます。

フリーターの収入面において、「万が一」という状況に備えて副業をするのもいいでしょう。

フリーターが副業を始める際の注意点

フリーターをしながら副業をする場合、収入面において以下の点に注意しましょう。

• 年収130万円以上は扶養から外れ、国民健康保険の加入義務がある
• 副業の年間所得が原則20万円を超えたら、確定申告を行う必要がある

年収130万円以上に関しては、週の所定労働時間が20時間以下や短期バイトなど、バイト先の社会保険に加入する選択肢がない場合は、国民健康保険に加入する必要があります。

副業収入が20万円を超えた場合は、翌年2月16日～3月15日の期間に、所轄の税務署へ確定申告をして、所得税を納付しなければなりません。

いずれも該当しているにも関わらず、国民健康保険未加入または確定申告の無申告の場合は法に則り過料や延滞税などのペナルティがあるため、必ず確認しておきましょう。

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