近年、さまざまな業種で副業を始める人が増えてきました。

なかには、平日は会社員として働き、副業として農業をしている副業農家も増えています。

しかし、副業で農業を始めるにはどのような方法があるのか、どんなメリットデメリットがあるのか知らない人が多いのではないでしょうか？

そこで今回は、副業として農業を始めたいと考えている人向けに、始め方とメリットデメリットを紹介していきます。

副業農業の3つの始め方

副業で農業を始める方法は、大きく分けて以下の3つあります。

• 市民農園
• 家庭菜園
• シェア畑

それぞれの始め方について、詳しく解説していきます。

市民農園

市民農園は、居住している都市から農地を借りて作物を育てる農園です。

すでに決められた区画から、任意の農地を借りて月額料金を支払いします。

都市によっては、農機具をレンタルできる場合があるので、手間をかけずに農業を始めたい方におすすめの始め方です。

シェア畑

シェア畑は、高齢化が進んで使わなくなった土地を共同利用する農業サービスです。

契約先によっては、農機具を借りるだけでなく、農業の知識を教われる点が大きな魅力です。

農作物を育てる際は個別の知識が必要になりますが、シェア畑はサポート体制が整っているので初心者でも安心して農業を始められます。

家庭菜園

家庭菜園は、所有している土地を活用して農業を始めるやり方です。

敷地内で農業ができるので、移動の手間がかからず気軽に農業を楽しめます。

注意点としては、必要な肥料や農機具を全て自分で用意しなくてはいけません。

農作物の知識も自分で吸収しなくてはいけないので、初心者にはやや難易度が高い農業になります。

副業農業の収入は？販売方法は？

副業として始めるからには、気になるのは収入面です。

そこで、副業農業の収入事情と販売方法について解説していきます。

副業農業の収入は？

副業農業の収入は、農地の面積や作物の種類によって大きく異なります。

農林水産省の発表した「2020年農林業センサス」では、副業農業で一番多かったのは年収50万円未満で227,948件でした。

次いで年収100万から300万未満が129,963件となっています。

副業で農業を始める際は、作物が安定して収穫できるまで時間がかかる点も考慮しなくてはいけません。

副業で農業を始める際は、月に数万円を売上目標にするのが現実的です。

農作物の販売方法は？

副業農業の販売方法は、以下の通りです。

• JA（農協）
• 直売所
• ネット通販

安定した収入を作るためには、JAや直売所など顧客が集まりやすい場所で販売しましょう。

JAで農作物を販売するためには、農作物の大きさや形の基準を満たす必要があります。

直売所では、販売する農作物や価格を自由に決められますが、手数料が発生します。

近年では、ネット通販を使って農作物を販売する方法も増えていますが、ネットの知識が必要な点と発送の手間がかかる点はややデメリットかもしれません。

副業農業のメリット

副業農業には、以下のようなメリットがあります。

• 本業以外の収入源を作れる
• ストレス発散になる
• 野菜や食の知識が身につく

それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。

本業以外の収入源を作れる

副業農業の最大のメリットは、本業以外の収入源を作れる点です。

物価が高騰している昨今、会社の給与だけが上がらずに生活が苦しいと感じている人は少なくありません。

副業農業を始めると、本業で安定収入を得ながら、さらに収入を増やせます。

そのためには、会社の就業規則を見て、副業が容認されているか確認しましょう。

副業が禁止されているのに農業を始めてしまうと、後にトラブルになる可能性があります。

ストレス発散になる

副業で農業を始めると、ストレス発散になります。

会社での仕事は、パソコン操作や現場仕事、対人関係などを長時間続けるのでストレスが溜まりやすくなります。

そこで、副業農業を始めることで自然に触れる時間が増えるので、日頃のストレスを発散できるでしょう。

農作物を育てるので、収穫時に達成感も感じやすいのも副業農業の魅力です。

野菜や食の知識が身につく

副業農業を始めると、野菜や食に関する知識が増えます。

食は、生きている限りずっと必要になる重要な要素です。

無農薬野菜を育てると、自宅で安全な食材を使った料理が楽しめるようにもなります。

子育てをしている世代は、とくに食材の安全性に敏感です。

副業農業を始めて、収入を得ながら安全な食生活を送ってみましょう。

副業農業のデメリット

副業農業には、以下のようなデメリットも存在します。

• 天候に左右される
• 初期費用がかかる

農業は外仕事になるので、天候によっては作業ができない日もあります。

台風や猛暑などの影響を強く受けてしまうので、収入が安定しない点もデメリットです。

また、農業を始める際には農地を借りたり農機具を用意したりする必要があります。

初期費用がかかるのも、副業農業のデメリットです。

副業農業は新しい収入源になる

副業農業を始めると、会社の給与に加えて副収入を得られるようになります。

自然に触れることでストレス発散ができるうえに、安全性の高い食材を自宅で使えるようになるのが副業農業の魅力です。

その一方で、副業農業は利益が低い点と天候によって収入が不安定な点がデメリットです。

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