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小さな店舗物件が人気を集める理由とは?飲食店を開くメリット・デメリット
2024年05月28日
近年は、小さな店舗物件で飲食店を開業するのが人気を集めています。
なぜ、わざわざ小さな物件を選ぶのか、その理由について紹介します。
また、メリット・デメリットについても解説します。
小さな店舗物件が人気を集める理由
小さな店舗物件が人気を集める理由としては、主に以下が挙げられます。
- テイクアウト業態の需要が高まっている
- 開業資金や賃料を抑えられる
- 少人数で効率化!人件費が抑えられる
店舗物件が小さければネガティブなイメージを持ってしまいがちですが、上記のような理由で注目を浴びています。
以下で、それぞれの理由について詳しく紹介します。
テイクアウト業態の需要が高まっている
近年、新型コロナウイルスの影響で、飲食店は大きな影響を受けましたが、感染予防のため、店内での飲食を避ける傾向が広がり、その結果、飲食店が提供する食事を自宅で楽しむ需要が飛躍的に増加しました。
これに目を付けて、新たなテイクアウト専門店や主にテイクアウトに特化した小さな店舗物件が増えています。
開業資金や賃料を抑えられる
低コストでの立ち上げが可能な点も魅力です。
地域や階数によっても異なりますが、10坪以下のコンパクトな店舗は取得費用や家賃が比較的抑えられる傾向にあります。
特に、初めての起業家は費用を抑えてスタートしたいと考えるため、10坪以下の物件が注目されています。
また、前のテナントから内装や厨房機器を引き継いで使える居抜き物件なら、開業資金を大幅に削減できる場合もあります。
少人数で効率化!人件費が抑えられる
効率的な運営と人件費の節約ができるのも大きなメリットといえます。
10坪以下の店舗なら、1人での営業が可能です。
店舗の構造によりますが、通常は2〜3人程度のスタッフで十分回せます。
少人数での運営を考える方にとって、小さな店舗物件はおすすめです。
小さな店舗物件で飲食店を開くメリット
小さな店舗物件で飲食店を開くメリットとしては、以下が挙げられます。
- 必要な資金を抑えられる
- 資格が少ない
- 現金売上の可能性が高い
小さい店舗物件は、大きい飲食店にはない特有のメリットがあります。
それぞれの理由について解説します。
必要な資金を抑えられる
小さな店舗で飲食店を開く最大のメリットは、開業資金や運営費用を削減できることです。
店舗が小さいほど、物件の取得費用や内装・外装にかかる費用が少なくなります。
そのため、開業時の負担を軽減でき、開業後の運営費用も低く抑えられます。
小さな店舗では通常、家賃や光熱費、人件費などの固定費が少ないため、経営が安定しやすく、赤字経営のリスクも低減されます。
資格が少ない
小さな店舗ならではのメリットとして、開業に必要な資格の数が少ないことが挙げられます。
一般的に、飲食店を開業する際には「食品衛生責任者」と「防火管理者」の資格が必要です。
しかし、収容人数が30人未満の小規模店舗では、防火管理者の資格を取得する必要はありません。
そのため、食品衛生責任者のみの取得で開業が可能な場合が多く、手続きが簡略化されます。
現金売上の可能性が高い
小さな店舗物件では、支払いを現金で行う場合が多いです。
これは、小さな店舗物件の場合、一般に価格が低いため、クレジットカードや電子マネーを利用するよりも現金が利用されやすいからです。
大きな店舗では支払い方法が多様化しており、売上金が入金されるまで時間がかかることがあります。
しかし、小さな店舗では現金取引が主流なため、資金管理が簡単になります。
小さな店舗物件で飲食店を開くデメリット
小さな店舗物件で飲食店を開くデメリットは主に以下の通りです。
- 売上の上限が低い
- 大量仕入れができない
- スタッフ1人の役割が多い
大規模店舗にあって、小さな店舗物件にはないことばかりです。
それぞれのデメリットについて、詳しく紹介します。
売上の上限が低い
小さな店舗物件での飲食店経営の最大のデメリットは、売上の上限が低いことです。
店舗が小さいため、収容できる客席が少なく、その結果、注文数も制限されます。
これにより、大規模店舗と比較して売上が制限される可能性があります。
小さな店舗物件で経営する場合は、顧客の満足度を向上させながら、回転率や客単価を向上させる工夫が必要です。
大量仕入れができない
小さな店舗物件では、食材の仕入れ量が少ないため、仕入れコストを削減することが難しくなります。
大規模な店舗では、大量仕入れにより割引を受けることが一般的ですが、小規模店舗ではこのメリットを享受できません。
仕入れコストが高くなる分、固定費を節約する必要があります。
スタッフ1人の役割が多い
小さな店舗物件では、1人または少数のスタッフで営業することが一般的です。
そのため、各スタッフの負担が大きくなります。
また、スタッフ1人ひとりが担当する業務も多くなるため、万が一スタッフが欠けた場合、店舗の運営が困難になる可能性があります。
小さい店舗物件で飲食店を成功させるコツ
小さい店舗物件で飲食店経営を成功させるコツとしては、以下の通りです。
- 明確なコンセプトを持つ
- 集客に力を入れる
- 慎重な物件選び
小さな店舗であっても、コツさえおさえていれば十分に売上を立てることができます。
それぞれのコツについて紹介します。
明確なコンセプトを持つ
小さな店舗物件を成功させるためには、しっかりとしたコンセプト設計が欠かせません。
何を提供するか、誰をターゲットにするか、どこに位置づけるか、いつ営業するか、なぜそのコンセプトなのか、どのように実現するかを明確に定めます。
具体的なコンセプトは店名や内装・外装、メニュー開発の基準となり、店舗の方向性を確立します。
他店との差別化も考慮しながら、ユニークで魅力的なコンセプトを考えましょう。
集客に力を入れる
小さな店舗物件は、場所によっては目立ちにくいことがあります。
そのため、効果的な集客戦略が必要です。
開業前からSNSを活用して店舗情報を発信したり、ホームページやチラシを利用したりして宣伝に力を入れることが大事です。
開業前から注目を集めるためには、多くの人々にアピールする宣伝活動が不可欠です。
SNSでは、開業前から店舗の建設過程や商品のプレビューを投稿することで、興味を引くような内容を意識する必要があります。
慎重な物件選び
小さな店舗物件で飲食店を開業するには、物件選びに慎重さが求められます。
物件は一度決めると変更が難しいため、立地条件だけでなく資金面も含めて慎重に検討する必要があります。
物件契約は資金調達前に行わず、「仮押さえ」という形を取ることが重要です。
駅近や集客しやすい場所は魅力的に思えますが、家賃が高額になる傾向があります。
一般的に、家賃は売上の1割以内が目安とされています。
小さな店舗物件は売上上限が低いため、経営が安定する数値を見極めてから物件を選びましょう。
小さな店舗物件でも条件によってはメリットだらけ
小さい店舗での開業では、開業資金や運営費用を抑えることができるメリットがありますが、同時に売上の限界やスタッフ不足による休業リスクなどの課題もあります。
また、店舗の選定によって集客率も異なります。
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